災害時に避難所で調剤を行う災害対策医薬品供給車両=県庁

 大規模災害時に被災地に駆け付けて医薬品を供給する車両を徳島県薬剤師会が四国で初めて導入し、26日、県庁で披露された。ソーラーパネルや自家発電機を備え、災害時にライフラインが途絶えた避難所などでの調剤や医薬品の提供が可能になる。

 「モバイルファーマシー(災害対策医薬品供給車両)」と呼ばれる車で、小さめのキャンピングカー型(全長4・5メートル、高さ2・6メートル、幅1・6メートル)。車内には粉薬や水薬を調剤する作業台や薬を量る電子計量器、薬を小分けに包装する分包機のほか、約50リットルの水タンクや衛星携帯電話なども配備した。4人が寝泊まりできるよう改造した軽自動車の補助車両と共に運用する。

 医薬品供給車両の購入費1千万円を県が、軽自動車の500万円は県薬剤師会がそれぞれ負担した。車両は県薬剤師会(徳島市)に配備される。

 披露式典で県薬剤師会の水口和生会長は「東日本大震災では避難所で水や食料の次に医薬品が必要とされた。徳島での災害発生時に車両を活用するとともに、平時は学生の実習などに使用したい」と話した。式に先立ち、県薬剤師会と県、徳島大、徳島文理大の4者が、避難所への医薬品の供給や薬剤師の育成などに関する協定を締結した。