徳島県と友好交流提携を結んでいるドイツ・ニーダーザクセン州政府の訪問団は12日、県が2020年東京五輪に向け、カヌーのドイツ代表チームの事前キャンプ地として誘致を目指している那賀町の川口ダム湖を視察した。カヌーコースなどを見て回った団長のボリス・ピストリウス内務・スポーツ相は「キャンプ地として、条件がそろっている」と語った。
訪問団は、3月末にダム湖畔に完成したカヌー艇庫内のトレーニングルームでカヤックの練習器具を体験したり、ダム湖で行われた那賀高校カヌー部の練習を見学したりした。
ピストリウス氏は、景観の良さや、練習環境が整備されている点を評価し、ドイツの五輪関係者らに強く推薦する考えを示した。
ドイツカヌー連盟のトーマス・クニエツコ会長らも3月にダム湖を視察した。代表チームの事前キャンプ地誘致には京都府京丹後市も名乗りを上げており、クニエツコ会長は4月中には合宿地を決めるとしている。