餌を吐き出す行動が確認されたコウノトリの親鳥=鳴門市大麻町(コウノトリ定着推進連絡協議会提供の動画から)

 徳島県内の官民でつくるコウノトリ定着推進連絡協議会は28日、鳴門市大麻町でひなが誕生したと推定されると発表した。同じペアによる4年連続の野外繁殖。ひなの姿は確認されておらず、数も分かっていない。順調に育てば、6月上旬に巣立つとみられる。

 協議会によると、28日は午後から親鳥が立ったり伏したりしてふ化の兆しが見られた。巣の周辺に設置しているカメラ映像を分析したところ、午後2時半ごろの映像で、親鳥がひなに与えるために餌を吐き出す動作を3回確認した。兵庫県立コウノトリの郷公園(豊岡市)などと協議し、ひなが生まれていると判断した。

 親鳥は2月23~26日に産卵。27日から本格的に巣に伏して卵を温める抱卵行動が始まり、今月下旬にふ化するとみられていた。

 観察を続ける女性(46)=鳴門市、パート従業員=は「4年連続でひながかえり、本当におめでたい。巣立ちの日を待ちたい」と話した。

 ペアは兵庫県内で生まれた8歳の雄と6歳の雌。2015年2月に鳴門市に飛来し、電柱の上で巣作りした。17年から3年連続で野外繁殖し、それぞれ2、3羽のひなが巣立った。