大川村の和田村長(右)から土佐はちきん地鶏取扱店の認定板を受け取る中村理事長=同村役場(新町川を守る会提供)

 環境美化や周遊船運航に取り組むNPO法人新町川を守る会(徳島市)は、吉野川の水源域に位置する高知県大川村の特産品・土佐はちきん地鶏の販売を7月下旬にも同市で始める。離島を除くと人口が全国最少で、議員のなり手不足で有権者の直接参加による「村総会」設置の検討を始めるなど、過疎が深刻化する村を応援しようと企画した。

 土佐はちきん地鶏は脂肪が少なく、ほど良い歯ごたえがある。守る会は、徳島市の両国橋北詰めの周遊船乗降場西側に常設しているイベント用テント(約25平方メートル)に冷凍ケースを設置し、地鶏を飼育加工する村出資の第三セクター・むらびと本舗から冷凍のモモ肉や胸肉、ササミを取り寄せて販売する。

 毎日午前11時ごろから午後5時ごろまで、会員がボランティアで接客する予定。村をPRするとともに、収益を吉野川源流域での植樹などに充てる。

 守る会は、吉野川の水源を守る活動や上下流の交流促進の一環として2002年から年2回村を訪れ、村有林2ヘクタールで植樹や下草刈りをしている。中村英雄理事長(78)が、15年8月に村でただ一人のPR大使に任命され、年1万円の会費で特産品を年3回贈る「ふるさと村民」を徳島県内で告知するなど、村の振興に協力してきた。

 中村理事長が6月24日に村役場を訪れ、むらびと本舗社長も務める和田知士村長に土佐はちきん地鶏の販売を申し出た。

 和田村長は「感謝の気持ちでいっぱい。自信を持ってお薦めできる地鶏を味わってほしい」と話す。中村理事長は「吉野川下流域に住む私たちは源流域の恵みを受けている。販売を通じ多くの人に大川村への思いをはせてもらえる機会をつくりたい」と言っている。