徳島浄瑠璃の会の吉田一紀会長

 徳島浄瑠璃の会の吉田一紀会長(73)=藍住町笠木=が、詩文集「懐かしき風景」(B5変形判、174ページ)を自費出版した。55歳で若年性認知症を発症した妻の節子さん(70)=元小学校教員=との日々をつづり、症状への理解を求めている。

 詩文集では、言葉や表情の変化がなくなった節子さんの様子に、「ふびんでならない」と心情を吐露。「現実の妻を受容しないといけない」としつつも「元気だった頃の妻を思い出すと、悔しい、残念、無念といった気持ちが込み上げてくる」と率直な思いを記している。

 吉田さんや、節子さんが生活するグループホームの職員と一緒にいる時に見せる楽しそうな表情にも触れた。「私も幸せな気持ちになれる」「現在の妻と一緒に生きていきたい」と、認知症を前向きに捉えるようになった自身の変化をしたためた。

 幼少期の昭和20~30年代の食生活や住宅を紹介した作品もある。

 吉田さんは「認知症や症状への理解を深めてほしい」と話している。税抜き1500円。問い合わせは吉田さん<電088(692)3293>。