徳島地裁阿南支部

 日亜化学工業辰巳工場(阿南市)からリチウムイオン電池の原料のレアメタル(希少金属)を盗んだとして、窃盗と建造物侵入の両罪に問われた元日亜社員で同市那賀川町、無職の男(32)の判決公判が30日、徳島地裁阿南支部であり、安藤巨騎裁判官は懲役2年8月(求刑同4年)を言い渡した。

 判決理由で安藤裁判官は「計画を立案するなど主導的な役割を果たした。勤務先での犯行は規範意識に問題がある」などと指摘。「示談しているものの被害額が高額で大掛かりな犯行であることを考えれば、刑の執行を猶予するのが相当とはいえない」とした。

 判決によると、元日亜社員で大阪市西淀川区、会社員の男(27)=1審有罪判決=と共謀し、2019年6月10日ごろに工場に侵入してコバルトパウダー約6トン(約3480万円相当)を盗んだ。17年12月2日には1人で工場からタングステン313キロ(約125万円相当)を盗んだ。