新たな新型コロナウイルス感染者の報告があった徳島県の対策本部会議=31日未明、県庁

 徳島県は31日未明、県内の2人が新たに新型コロナウイルスに感染したことを確認したと発表した。うち1人はクラスター(感染者集団)が発生した京都産業大(京都市北区)の関係者で、2人の居住地は徳島保健所管内とみられる。2人は20代の男女。京産大では、卒業旅行で欧州を訪れた学生が新型コロナウイルスに感染し、帰国後に卒業祝賀会などに参加したことで感染が広がっており、30日までに学生ら関係者計19人の感染が確認されている。

 県は31日未明に会見を開き、感染経路などを説明した。県内の感染確認は3人となった。徳島保健所管内は徳島、鳴門、小松島3市と板野、勝浦、名西、名東4郡。

 京都市によると、京産大4年の男子学生による卒業旅行には陰性だった1人も含め4人が参加し、3月2~13日、英国やスペインなどに入った。帰国後の19~22日に、居酒屋やカラオケ店などでゼミの祝賀会やサークルの懇親会に参加した。陽性だった3人と濃厚接触した可能性が高い学生らが約50人おり、市外の自治体とも連携し、健康観察を続ける。

 京都府と京都市は、クラスターが発生したとして、大学に感染拡大防止の徹底を呼び掛けた。京産大は学生の感染確認を受け、2020年度の授業開始を5月11日に遅らせる。

 30日に緊急記者会見を開いた西脇隆俊京都府知事は「行動歴や濃厚接触者の調査を厳格に実施し、感染拡大を止める努力をしたい」と話した。また、「京都は大学の街だ」とした上で、学生に「卒業、入学、就職という節目で多数で集まる機会が多い時期だが、感染拡大を防ぐとの思いで慎重に行動して」と呼び掛けた。

 卒業旅行から帰国した学生から感染が広がっていることについて、大城光正学長は「大学としてより徹底して注意喚起し、学生にも自覚を促すべきだった」と悔やんだ。