徳島弁護士会の会長に就いた志摩恭臣さん

 気象予報士の資格を持つ異色の弁護士だ。小学生の頃から図書館で気象学に関する文献を読みあさり、難関の予報士試験には大阪大法学部在学中に一発で合格した。「熱中すると他が見えなくなる。熱しやすく、冷めにくい」と自身の性格を分析する。

 徳島市出身。気象の仕事をなりわいにしようと考えた時期もあった。しかし、気象と同様に子どもの頃から興味を持っていた法律の道に進むと決め、司法試験への挑戦をスタートさせた。

 ところが、司法浪人中に父親が急逝。家族の生活を支えるため、県職員になった。公務員の仕事にやりがいを感じ始めていた27歳のとき、7度目の挑戦で司法試験に合格した。「最初に落ちたのが悔しくて、何となく受け続けていたら受かった。苦労したという実感はない」とさらりと言ってのける。

 離婚や相続、土地の境界画定など、生活に身近な事件を数多く扱ってきた。「社会的に見れば小さな事件だけれど、依頼者にとっては大問題。そんな事案を解決し続けることこそが大事だと思う」。一期一会の精神を大切にしているという。

 天文愛好家としての顔も持つ。大川原高原や剣山山頂で星空の観測会を定期的に開催している。星雲や星団の名前を楽しみながら覚えられるカードゲームを考案したこともある。「観測会の日の天気が曇りでも楽しめるようにと作った」。熱中しやすい性格は多方面で発揮されている。

 徳島市内の自宅で妻と長男、次男、母親との5人暮らし。46歳。