徳島県は31日未明に会見し、新型コロナウイルスの感染が新たに確認された県内の2人について、神山町に帰省している20代女性と鳴門市在住の20代男性と明らかにした。女性は京都産業大(京都市北区)を今春卒業し、クラスター(感染者集団)が発生したゼミ卒業祝賀会に出席していた。男性は和歌山県で陽性が確認された別の京産大の学生の濃厚接触者。2人は一時、発熱などの症状が出たものの、現在は改善している。感染症法に基づいて同日、県内の感染症指定医療機関に入院した。

 県は2人の家族計6人に加え、20代女性が27日に立ち寄ったきもののたかはし徳島店(徳島市)で接客した店員1人が濃厚接触していたと判断し、合わせて7人に対して県立保健製薬環境センターで31日にPCR検査を実施。全員の陰性を確認した。2人の最終接触日の次の日から2週間は健康観察を続ける。

 県によると、女性は21日に京都市内で開かれた京産大の卒業祝賀会や2次会、3次会に参加。愛媛県で陽性が確認された20代男性が同席していたため、濃厚接触者として30日、京都市から県に連絡があり、センターの検査で陽性が確認された。

 22日に京都駅午前7時40分発、徳島駅同10時46分着の高速バス「阿波エクスプレス京都号」で帰県。24~26日に37・8~38・2度の発熱やせき、喉の違和感があり、26日に県内の医療機関を受診した。27日には熱が下がり、症状は改善した。

 30日までの間にゆめタウン徳島(藍住町)などに出掛けていた。県は両親と祖父、妹の計4人が濃厚接触者とみて検査を行った。

 男性は別の大学を今春卒業した。県は大学名を明らかにしていない。27日に和歌山県で開かれた教育関係のセミナーに参加。その席上で、京産大の祝賀会出席後に和歌山県で陽性が確認された20代男性と濃厚接触したとみられる。30日に和歌山県からの連絡を受け、県が検査した結果、陽性反応が出た。

 和歌山からは南海フェリー(和歌山港27日午後9時40分発、徳島港同11時55分着)で帰県し、徳島港からは自家用車で自宅に戻った。鳴門市のパワーシティ鳴門や市役所の市民課を訪れている。30日に37・5度の発熱があったが、31日に熱が下がった。濃厚接触者は同居の両親で、検査を実施した。

 一方、京産大の祝賀会に出席していた別の20代女性についても京都市から連絡があり、30日に検査した結果、陰性と確認された。

 陽性の2人は30日午後11時ごろ、感染が確認された。

 飯泉嘉門知事は31日未明の会見で「発生源を追えない状況ではなく、県民には冷静な対応をしてもらいたい」と述べた。

感染が確認された20代男女が立ち寄った場所

20代女性

3月24日 ゆめタウン徳島(藍住町)
   26日 県内の医療機関※
     27日 きもののたかはし徳島店(徳島市)

20代男性

3月28日 キリン堂鳴門店(鳴門市)
              セリア鳴門店(鳴門市)
              パワーシティ鳴門(鳴門市)
     29日  ゆめタウン徳島内の紀伊國屋書店(藍住町)
              ダイソー徳島川内店(徳島市)
     30日   鳴門市役所市民課
               鳴門高島郵便局

 ※女性が立ち寄った医療機関の名称について、県は患者らの追跡が可能なため「広く注意喚起する必要はない」として公表していない