夏本番を迎える中、徳島県内の市町村で小中学校のエアコンの設置状況に大きな差が生じていることが、徳島新聞のまとめで分かった。普通教室での設置率は11市町村が小中学校とも100%に達している一方、2町は小中学校とも0%だった。真夏日(最高気温30度以上)の増加や子どもの体調管理などを考慮して整備が相次いでおり、教室内の環境は大きく変わっている。

 県内24市町村の普通教室のエアコン設置率は《別表》の通り。

 小中学校とも100%なのは、吉野川、三好、佐那河内、石井、神山、那賀、松茂、北島、板野、つるぎ、東みよしの11市町村。2014年4月時点では6市町村で、急速に普及している。

 美馬市は今夏、全8小学校で稼働を始めた。このうち穴吹小学校(穴吹町)では、6月末から生徒の要望があれば使用している。渡邊桂樹君(12)は「涼しくなって先生の話や授業に集中できるようになった」と笑顔を見せた。

 今後も各市町で整備が加速する。阿波市は夏休み中に全小中学校で工事を進め、早ければ2学期から使用する。藍住、上板両町も未設置教室の工事を夏休み中に行う。

 鳴門市は本年度、全小学校に整備する。徳島市と阿南市は本年度中に全中学校で設置を終え、全小学校でも18、19両年度に完了させる。設置率が低かった各市で一気に100%になる見通しだ。

 一方、小中学校とも0%だったのは上勝、美波両町。理由について上勝は「現状では経費の問題があり難しい」、美波は「学校からの強い要望がなく、エアコンを入れると体力の低下も想定される。現時点で導入は考えていない」とした。

 エアコンの設置は全国で進んでおり、文部科学省の調査で公立小中学校の普通教室の設置率は、10年10月には16・0%だったが、14年4月は32・8%、17年4月は49・6%だった。17年4月の徳島県は38・9%だった。

 徳島地方気象台によると、同気象台での観測で真夏日が年間60日を超えたのは、1980~99年は4回だけだったのに対し、2000~16年は12回になっている。