【新型コロナウイルス感染症の特徴】

  • 主に感染者のせきやくしゃみから飛び散るしぶきに含まれるウイルスを吸い込む「飛沫(ひまつ)感染」と、ウイルスが付いたものを触った手で口などを触る「接触感染」でうつる
  • 換気の悪い閉鎖空間で集団感染しやすい。飛沫は2メートル前後離れた位置まで届くとされる
  • 1~14日の潜伏期間を経て、発熱、せき、喉の痛み、息苦しさ、だるさといった症状が出る。一部で肺炎にになって重症化。高齢者と持病のある人は重症化しやすく、小児の重症例は少ない
  • 症状を軽減する対症療法が主体。既存薬が試験的に投与されている

【感染を防ぐには】

 感染症でせきやくしゃみの症状がある人に、専門家が「ぜひ守って」と呼び掛けているのが「せきエチケット」だ。

【守ろう!せきエチケット】手で口を覆わない

 基本はマスクを着けること。鼻から顎まで隙間なく覆う。くしゃみやせきをする時にマスクがなければ、ティッシュや服の袖で口と鼻を覆う。手で覆うと、その手で触ったドアノブや手すりから別の人に感染が広がる可能性があるので厳禁。手やティッシュで押さえた場合は必ずせっけんで洗う。

 マスクは鼻からあごの下までカバーし、顔との間に隙間がないよう正しく着けることが重要だが、着け方と同様に外し方も大切であるということはご存じだろうか。

【マスクは外し方も大切】表面は触らず手洗い

 外出先から帰宅したら、マスクは両手でゴムの部分を持って外し、そのままごみ箱に捨てる。表面にはウイルスなどが付いた可能性があり、それを手で触るとドアノブやスイッチからウイルスを広げてしまう恐れがあるため、絶対に触らない。捨てた後はせっけんで手を洗う。

 せっけんを使ったこまめな手洗いは、新型コロナウイルスをはじめ多くの感染症の予防に有効だが、しっかり意識しないと洗浄が不十分になりがちな箇所がある。看護専門誌に発表された研究によれば、親指とその付け根、指先、手のひらのしわ、指の間などが最も不十分になりやすい。手首もそれに次ぐ。

【洗い残しがちな箇所】指先・指の間に注意

 せっけんを使ったこまめな手洗いは、新型コロナウイルスだけでなく多くの感染症予防に有効だが、しっかり意識しないと洗浄が不十分になりがちな箇所がある。親指とその付け根、指先、手のひらのしわ、指の間などが最も不十分になりやすく、手首もそれに次ぐ部分なので入念に洗う。

 新型肺炎に感染するリスクが高い人として感染者と「濃厚接触」した人が挙げられる。どんな行為が該当するのか。

【濃厚接触とは】感染者と一緒に暮らす

 新型肺炎感染者と「濃厚接触」した人は感染リスクが高いとされる。➀同居または車や航空機などで長時間一緒にいる②適切な防護をせず医療行為や介護をする③体液などの汚染物質に直接触れる可能性が高い―人などで、ウイルスを吸い込んだり、手などを介して体内に取り込んだりしやすいためだ。タオルの共用もリスクが高い。

【帰国者・接触者相談センター】

  • 徳島保健所  088(602)8907
  • 吉野川保健所 0883(36)9018
  • 阿南保健所  0884(28)9874
  • 美波保健所  0884(74)7373
  • 美馬保健所  0883(52)1016
  • 三好保健所  0883(72)1123

●新型コロナウイルス感染症に関する一般的な相談(24時間)

徳島県健康づくり課 感染症・疾病対策室 0120-109-410