ウツボをレトルトパックに詰める生徒=美波町の県立農林水産総合技術支援センター水産研究課美波庁舎

 徳島科学技術高校(徳島市)の生徒が、規格外で市場流通しない魚を使った水産加工品の商品化を進めている。県立農林水産総合技術支援センター水産研究課美波庁舎(美波町日和佐浦)や鞆浦、宍喰両漁協(いずれも海陽町)と連携し、マグロやイワシなどの加工品を試作。漁業の活性化に貢献したい考えだ。

 商品化に取り組んでいるのは、海洋技術類海洋総合コース3年の7人。生徒は、1回の漁獲量が出荷の最小単位に満たなかったり、体長が小さかったりといった理由で市場に出回らない魚介類があることを知り、加工品の開発を検討。同校の設備を使って加熱殺菌したレトルト食品の試作を重ねていたが、レトルトパックが裂けるなどして難航していた。

 そこで3月に完成した美波庁舎研究・防災棟の6次産業化研究室に導入された最新機器を使わせてもらったところ、圧力や温度を緩やかに下げる技術のおかげで問題は解決した。

 生徒は5月に庁舎を訪れ、マグロを油漬けしたツナを試作。6月21日にはイワシとウツボの水煮に挑戦し、計80袋を作った。材料は鞆浦、宍喰両漁協から規格外品の提供を受けた。

 今後、味付けを改良し、商品として水産加工会社などに提案できる水準に仕上げる。リーダーの井原卯捺さん(18)は「廃棄されてしまう魚を有効活用し、生産者の支援や地域の魅力発信に貢献していきたい」と話している。