徳島県内の陸上シーズンが14、15の両日に鳴門ポカリスエットスタジアムで開かれる徳島カーニバルで開幕する。今季は8月にアジア大会(ジャカルタ)があり、大塚製薬勢は代表入りを目指して資格記録突破や6月の日本選手権(山口県)優勝に照準を合わせる。高校生は8月に三重で開幕する全国総体、中学生は同月に岡山県で行われる全日本中学校選手権に向けて自己ベスト更新に挑む。
【一般】
大塚製薬では男子110メートル障害の大室秀樹に注目が集まる。昨年4月にマークした13秒48は日本歴代6位。アジア大会でメダルが期待できるタイムをクリアしているが、同種目は国内での実力が伯仲している。アジア大会出場を確実にするためにも13秒39の日本記録更新を狙う。
男子マラソンの上門大祐は昨年、自己最高の2時間9分27秒を出し、2019年秋以降に行われる東京五輪代表選考会「グランドチャンピオンシップ(GC)」の出場権を得た。アジア大会は補欠に回り、今季は経験を積む1年となる。
男子400メートルの金丸祐三は2年前に右アキレス腱(けん)を痛めた影響で昨季は精彩を欠いたが、順調に回復し練習をこなしている。男子3000メートル障害の松本葵、新加入の女子3000メートル障害の藪田裕衣らと共に日本選手権で好記録を出し代表入りを目指す。
大塚製薬以外では投てき陣が有力。男子砲丸投げは、日本学生対校選手権で2連覇し今春日大を卒業した武田歴次(四国大大学院)、昨年準優勝の幸長慎一(四国大)、6位の川口哲生(日大)の3人がいずれも17メートル台の自己記録を持ち、同選手権での表彰台独占に期待がかかる。女子は円盤投げの中田恵莉子(四国大職)、砲丸投げの西川チカコ(福岡大)が日本選手権などで上位入賞をうかがう。
【高校】
昨年のU18日本選手権女子400メートル障害で優勝した大地彩央里(徳島市立)が全国総体で上位入賞を視野に入れる。男子砲丸投げの三田穂貴(生光学園)は全国総体で昨年の7位を上回る成績を目指す。女子走り幅跳びの木村美海(つるぎ)や同1500メートルの小林璃々(富岡東)も全国で上位争いに食い込む力を持っている。
【中学】
昨年は全日中での入賞がなく、今季の巻き返しが期待される。
女子砲丸投げの川口由眞(生光学園)は3月の記録会で全日中の参加標準記録(12メートル50センチ)を上回る12メートル83センチをマークしている。女子走り高跳びの福井雅(板野)、男子1500メートル・3000メートルの児島雄一郎(羽ノ浦)も自己記録更新を狙う。