初当選し万歳する内藤佐和子氏=5日午後10時23分、徳島市八万町大野

 任期満了に伴う徳島市長選は5日投開票され、新人でまちづくりグループ代表の内藤佐和子氏(36)=無所属、応神町東貞方、会社役員=が4万1247票を獲得し、現職の遠藤彰良氏(64)=無所属、末広5=を破って初当選を果たした。1期目の遠藤市政の評価が最大の争点となり、県市協調や市長給与の50%カットなどを訴えた内藤氏が現市政への批判票を集めて1999票差で激戦を制した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で投票率は38・88%と伸び悩み、前回を6・82ポイント下回った。内藤氏は女性市長として全国歴代最年少、徳島市では初の女性市長となる。

 内藤氏は1月に立候補を表明した。福山守衆院議員(自民、比例四国)や仁木博文元衆院議員(無所属)、市議13人、県議22人が支援。主要事業が停滞する遠藤市政を批判し、対話を重視した市政運営の実現を強調した。新ホール整備や中心市街地活性化では県との協調を前面に打ち出し、事業推進への意欲を示した。

 新型コロナウイルスの影響で選挙活動が十分できなかったものの、街頭演説を精力的に行い、会員制交流サイト(SNS)を活用して浸透を図った。遠藤市政や遠藤氏を支援する後藤田正純衆院議員(自民、徳島1区)に批判的な人たちを取り込んだほか、若さや行動力をアピールし、幅広い層から支持を得た。

 全国市長会(東京)によると、女性市長の全国最年少当選記録は2012年の大津市長選で初当選した越直美氏の36歳6カ月で、内藤氏は36歳と8日。

 遠藤氏は昨年12月の市議会12月定例会で出馬を明らかにした。後藤田衆院議員と自民党市議団、共産党市議団などの支援を受け、組織力を生かした選挙戦を展開した。阿波踊り改革や財政健全化などの実績を掲げたものの、新ホール整備を巡る混迷などが響き、支持は広がらなかった。

 ないとう・さわこ 東京大法学部卒。2005年から家業の機械製造会社取締役、09年からまちづくりグループ「徳島活性化委員会」の代表。10年に帰郷後は県や市の各種審議会委員を務めた。応神町東貞方。36歳。

若き力で施策を

 飯泉嘉門知事の話 県都徳島市の新たなかじ取り役として、行財政改革の推進や待機児童の解消など、全国最年少、徳島市初の女性市長として、若き力で積極果敢に施策を展開されるとともに、新たな地方創生をはじめ、将来にわたる市の発展のために尽くされるよう期待したい。