藍染製品の製造販売を手掛ける「やまうち」(美馬市脇町)が県内の駅売店などで販売している、藍染を施した「今治産タオルマスク」が人気を呼んでいる。新型コロナウイルスの感染拡大でマスクを着けて外出する状況が続く中、デザイン性や高級感が支持を集めている。

 

 マスクは、本体にタオルの一大産地として知られる愛媛県今治市産のタオルを使っており、厚みがあって破れにくい上に肌触りが良いのが特長だ。ゴムの長さを調節することができ、年齢を問わず着用できる。このマスクを、自社で栽培から手掛けた藍を使った染料の蒅(すくも)で染める。デザインは2種類あり、全体が藍色の物と、雲が広がっているような模様の「むらくも染め」がある。

 やまうちと取引がある今治のタオルメーカーでは、新型コロナウイルスの影響で観光地の人出が減って売り上げが落ちており、紙製マスクの品薄を受けて需要が拡大しているタオルマスクの製造・販売に乗り出している。こうした状況を聞いた「やまうち」の山内浩司社長が、タオルメーカーの支援になればと商品化を計画した。

 

 3月中旬から販売を始めたところ、店頭に並ぶとすぐになくなるほど売れ行きが好調で、現在は生産が追いつかないほど売れているという。山内社長は「新型コロナの影響で世間が停滞ムードが漂う中、少しでもこのマスクでおしゃれ気分を味わってもらえれば。この機会に徳島伝統の藍染の良さも知ってもらいたい」と話した。

 藍染タオルマスクは、おみやげ一番館(徳島市)、KONDO-SYOTEN(徳島市)などで販売している。各店に2日に1回程度納入しているが、品切れの場合がある。