少年時代の過酷な体験を振り返る湯浅さん=徳島市のあわぎんホール

 徳島市のあわぎんホールで15日、「戦争を語り継ぐ会」(治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟県女性部など主催)があり、約60人が郷土史家湯浅良幸さん(87)=阿南市上中町南島=の体験談に聞き入った。
 
 湯浅さんは「『軍国少年』はこうしてつくられた」と題して講演。1944年、14歳の時に海軍特別年少兵として長崎県佐世保市の針尾海兵団に所属した体験を振り返った。
 
 海兵団では、「殴られない日はなかった」非人道的な訓練が行われていた。それが訓練を受ける側の少年たちからも次第に人間性を奪っていき「相手を殺しても罪悪感を感じない人間が出来上がってしまった」という。
 
 湯浅さんは「間違っていることを間違いだと認識できなくなる。ゆがめられた教育は本当に怖い」と訴えた。
 
 会は、戦争の記憶を次世代に引き継ごうと、同女性部が2013年から開いており、4回目。