徳島県のとくしま記念オーケストラ事業に絡み県文化振興財団から音楽プロダクション「アンサンブル・セシリア」側に、事業費とは別枠で多額の公金が直接流れていたことを示す情報開示を巡り、県県民文化課の担当者が開示前から県議に対し、内容を説明して回っていた。
県議会は現在、休会中で、担当職員は5日ごろから、記念オケ問題を扱う総務委員会の委員らに連絡を取り、記念オケ事業の準備にかかる費用を別枠で財団が音楽プロダクション側に支出していた実態を説明した。情報公開請求は財団に行われたもので、開示することが県に連絡されたとみられる。
説明を受けた県議は「開示前にもかかわらず、財団ではなく、県の職員が慌てて説明に来る姿に違和感を感じた」「自宅にまで説明に行けと言われているようだったので、よほど重要な案件と捉えているのだろう」などと感想を語った。