藍住町は7日、町内の学校教員から新型コロナウイルスに感染した疑いのある者が出たとして、町内の全小中学校で8日の始業式と9日の入学式を延期し、19日まで臨時休校にすることを決めた。

 町教委などによると、感染の疑いのある教員は感染者が多数出ている地域の住民と接触。6日から38度以上の発熱症状が出たため、7日にPCR検査を受けた。結果は8日夕方に出る見通し。検査結果が出ていないため、町はこの教員の性別や在籍校を明らかにしていない。

 始業式や入学式の日程は未定。保護者には電話やメールで各校が式の延期や休校を通知した。

 感染の疑いがある教員が出たのを受け、町が7日に緊急の特別職会議を開き、髙橋英夫町長や青木秀明教育長ら6人で協議した。検査結果が出るのが始業式に間に合わないため、延期を決めた。

 青木教育長は「急な決定となり、保護者には大変申し訳ない。最悪の事態を想定し、児童生徒の安全を最優先して判断した」と話している。

 小中学校に3人の子どもを通わせている自営業の女性(43)は「急だったので驚いたが仕方がない。気持ちよく通わせられる時期に再開してもらいたい」と話した。