徳島市で16日行われた県中学校総合体育大会の男子ソフトテニスと女子ソフトボールの会場で、1~3年生計4人が熱中症とみられる症状を訴えて病院に搬送された。いずれも意識はある。

 県中学校体育連盟や市消防局によると、午後3時すぎ、同市大原町の大神子病院しあわせの里テニスセンターで、男子ソフトテニス個人戦に出場していた市場中の1年生(13)と2年生(13)、小松島中の3年生(15)が試合後に脱力感や手のけいれんを訴え、中体連関係者が119番した。3人は次の試合を棄権した。

 午後4時半ごろには同市応神町の吉野川北岸運動場で、女子ソフトボールの試合に出場していた藍住東中の2年生(13)が、ベンチから立ち上がれなくなった。

 両会場では、生徒にこまめな水分補給を呼び掛け、試合中に給水タイムを設けるといった熱中症対策を取っていたが、15日にもソフトテニスの団体戦で富岡東、北島両中の男子生徒計2人が熱中症の疑いで病院に搬送されている。中体連事務局は「あらためて啓発を徹底する」とした。

 徳島地方気象台によると、16日の徳島市の最高気温は32・5度と平年を2・1度上回った。県内は、美馬市穴吹町で34・3度、那賀町で32・7度を記録するなど、2日連続して観測8地点全てで最高気温が30度以上の真夏日となった。

 徳島新聞の午後8時時点のまとめでは、阿南、三好、海陽、上板など5市3町の12人が熱中症の疑いで病院に運ばれた。いずれも意識はあるという。