海陽町宍喰浦の町海洋自然博物館「マリンジャム」で、タコの卵がふ化した。卵からタコを生育するのは同館初の試み。
1月に漁業者が持ち込んだ雌のマダコが、水槽内に設置した岩に約1万個の卵を産み付けた。3月末からふ化が始まり、約7千匹の幼生が水槽を漂っている。
体長は1ミリ程度で、エビやカニの幼生を食べている。タコの幼生は壁にぶつかるだけで死ぬため、注水口の配置を工夫し、水槽内での水流の発生を抑えた。
奥村正俊館長によると、卵のふ化は1週間ほど続く見込み。「かわいらしいタコの赤ちゃんを間近で見られるので、ぜひ足を運んでほしい」と来館を呼び掛けている。