県は8日、新型コロナウイルスに感染した鳴門市の20代男性が同日午前に退院したと発表した。2度のPCR検査でいずれも陰性となるなど、国の退院基準を満たした。
健康づくり課によると、男性はクラスター(感染者集団)が発生した京都産業大の学生の濃厚接触者で、3月31日から県内の感染症指定医療機関に入院していた。県は今後4週間、電話で体調を聞き取るなどして健康観察を行う。その間、男性には不要不急の外出を控えるよう求めている。
京産大の卒業生で、男性と同時期に感染が発覚した神山町の20代女性は入院中。快方に向かっているものの、PCR検査には至っていない。
感染者2人の濃厚接触者で陰性だった7人の中に、体調に異変がある人はいないという。