藍住町の健康推進課長(58)と西クリーンステーション所長(56)が町職員の40代女性にセクハラ行為を行ったとして、4月に町から懲戒処分を受けていたことが分かった。女性は近く、2人と町を相手取り、500万円の損害賠償を求めて徳島地裁に提訴する。

 町によると、課長は住民課長を務めていた3月、女性らと同席した飲み会で、女性に性的関係を迫ったり、手などを握ったりした。所長は昨年6月の職場の親睦会で女性に汗の付いたおしぼりを投げ付けたほか、女性が生理休暇を申請した際に取らないよう求めた。

 町は女性からの訴えを受けて調査。問題行為を認めたため、課長を減給10分の1(6カ月)、所長を戒告の処分とした。処分はいずれも今年4月7日付。

 訴状によると、女性は2010年、同ステーションに配属された。13年ごろから、性的な内容のメールを送られるなど複数の同僚からセクハラを受けるようになった。しかし、被害を町側に訴えても、しかるべき対応は取られなかったと主張している。

 町は徳島新聞の取材に対し「(懲戒処分とした2人には)管理職としての自覚が欠如していた。職員の指導に努めていく」としている。