県は11日、新型コロナウイルスに感染した神山町の20代女性が同日午前に退院したと発表した。9、10の両日にPCR検査を行い、いずれも陰性となるなど国の退院基準を満たした。

 県によると、女性は京都産業大を今春卒業し、クラスター(感染者集団)が発生したゼミ卒業祝賀会に出席。3月30日に感染が判明し、31日から県内の感染症指定医療機関に入院していた。入院中は微熱やのどの違和感といった症状があり、今月8日、症状が改善したと診断された。

 県は今後4週間、電話で体調を聞き取るなどして健康観察を行う。その間、女性には不要不急の外出を控えるよう求めている。

 女性の家族や立ち寄り先で濃厚接触者として検査を受け、陰性だった5人の中で体調に異変がある人はいないという。