古民家の床下に自走式ロボットを入れるエンジニア=小松島市立江町

 古民家の保存や再生を支援する一般社団法人「県古民家再生協会」(徳島市)は18日、小松島市立江町の古民家2軒で、全国古民家再生協会(東京)が提唱する古民家向けの耐震調査を県内で初めて実施した。

 全国協会は、現代建築と構造の違う古民家の場合、現行の建築基準法に基づく基準を満たしていなくても耐震性を備えている場合があるなどとして、約600項目の目視鑑定や自走式ロボットによる床下確認などを組み合わせた独自の検査基準を昨年秋に定めた。

 小松島の古民家に住み続けたいという所有者の要望を受け、県協会の会員やロボットメーカーのエンジニアなど10人が築176年と約80年の2軒を訪問。カメラを搭載した自走式ロボット(全長約40センチ、幅約25センチ、高さ約20センチ)で床下の映像をパソコンに映し出すなどして検査した。

 県協会は今後、検査結果を分析して耐震性を診断し、改修の必要性などについて所有者と協議する。

 検査の費用は1軒25万円。県協会の金原建雄理事長(52)=徳島市東吉野町2=は「今回の検査をきっかけに、県内でも古民家を保全する動きが広がれば」と話した。