サッカーJ2徳島ヴォルティスは15日午後2時から、岐阜市の岐阜メモリアルセンター長良川競技場でFC岐阜と対戦する。今季から徳島に加入したMFシシーニョとDF大本祐槻にとっては、昨季在籍した古巣が相手。思い入れのあるチームとの対戦だが、求めるのは「徳島の勝利だけ」と、強い決意で初対決に臨む。
MFシシーニョは、昨季までのホームスタジアムで、一緒に戦った仲間との対戦を控え「いろいろな感情が入り交じった試合」と心境を明かした。岐阜は熱望していた日本でのプレーを実現させてくれたクラブで、サッカーの面でも教えてもらったことも多いという。熱心に応援してくれた岐阜サポーターにも感謝の気持ちを示し「岐阜にいたときにもいい思い出があり、いい経験をした。すごく楽しくて、何人か仲良くなった選手もいる」と振り返る。
複雑な思いはありながらも「相手のストロングポイント、弱点も自分なりに理解している。リカルド・ロドリゲス監督も相手に対していい選手を組んでくれるので、勝つべきだと思っている」と語る。徳島は3試合勝ちから遠ざかっていて、徳島サポーターも勝利を待っているが「自分たちはそれ以上に勝ちを求めている」と強い口調で勝利への意志をにじませる。「ボールキープやプレスといったいつも通りベストなプレーをして勝利に導きたい」と誓う。
DF大本祐槻はプロサッカー選手として歩み始めたのが岐阜。スピードを生かして攻守に活躍し、大卒1年目ながら公式戦全44試合に先発出場を果たした。「思い入れがあるチームであることは間違いない。楽しみは強いが、もちろん負けたくない。試合に出れば勝利に貢献できるプレーをしたい」と話す。
徳島ではけがで出遅れ、リーグ戦初出場は4月にまでずれ込んだ。2試合に途中出場したが、まだ納得できるプレーはできていない。試合に出られない気持ちも経験し「メンバー外の悔しさも分かる」とした上で「試合に出ている以上はプレーで示さなければいけない。次の試合に出ればもう3戦目。コンディション、連携もよくなってきているのでゴール、アシストと目に見える結果を残したい」と力を込める。
「長所も短所もJ2で最も知られている」が古巣が相手だが、良さを消してきても「活躍できるように」と、上回るプレーで徳島を勝利に導きたい考えだ。