栃木戦でボールをキープするFW呉屋<13>。岐阜戦は攻撃陣の決定力が問われる=8日、栃木県グリーンスタジアム

 J2徳島ヴォルティスは15日午後2時から岐阜市の岐阜メモリアルセンター長良川競技場でFC岐阜と対戦する。3勝1分け4敗と波に乗り切れない徳島だが、順位浮上へ勝ち点3が必須。互いに攻撃重視のスタイルだけにまず先制して主導権を握りたい。

 岐阜は昨季の主力だったMFシシーニョ、DF大本が徳島に移籍。戦力ダウンは否めない中、前節までに徳島を2点上回る11得点と一定の得点力を発揮している。ロドリゲス監督は「(J2の中で)攻撃力が突出している」と警戒する。

 徳島は前節の栃木戦後半、FKから1失点したものの全体を通じて守備面に大きな崩れはなかった。最終ラインの堅実さに加え、MF杉本太ら前線から中盤までの積極的なプレスが機能し、早めにボールを奪取できた。

 岐阜戦の鍵もいかにボール保持できるか。ショートカウンターなど岐阜の長所を消すためにも「(ボールを保持し)相手の攻撃回数を減らしたい」とロドリゲス監督。個々の球際での勝負強さも問われる。

 攻撃陣の課題はやはり決定力。今週はFWからDFまでチーム全員がシュート練習を行い、ゴールへの意識を高めた。4月以降、サイドバックで出場時間を増やしているDF大本は「ゴール、アシストという目に見える形で勝利に貢献したい」と意欲を見せる。

 順位は徳島が12位、岐阜が16位と順位こそ上回っているものの勝ち点差はわずか2。上位追撃ののろしを上げるためにも落とせないアウェー戦となる。