203センチの長身を生かし、チームの大黒柱となっている川真田=奈良県天理市の天理大

 昨季3年ぶりにバスケットボールの全日本大学選手権(インカレ)に出場した天理大の不動のセンター川真田紘也(21)=4年、徳島市出身=が成長を続けている。来夏のユニバーシアードを見据えて今年2月に開かれたU22日本代表キャンプに初招集され、大きな刺激を受けた。身長203センチ。高さを最大限に生かしつつ、さらに強さと速さを身に付けて日本のセンターへと飛躍を誓う。

 徳島中でプレーを始めたころは170センチ余り。城南高3年時に194センチまで伸び、大学では200センチを超えた。チームではゴール下で誰よりも先にボールに触れ、リバウンドを奪取。ダンクシュートも楽々と決める。

 チームの大黒柱とはいえ、代表キャンプに呼ばれたのは初めて。「うまい選手は他に大勢いるのに」と最初は驚いた。しかし、昨年12月のインカレで関西リーグ4位の天理大は、1回戦で関東10位の早稲田大に敗退。キャンプに参加して「東高西低」のインカレで雪辱するための手掛かりをつかみたいとの思いから、ひるまずに飛び込んだ。

 東海大4年の西田優大(海陽町出身)、米プロバスケットボールNBAで活躍する八村塁の弟で東海大3年の阿蓮(あれん)、昨年12月の全国高校選手権で福岡第一高を2連覇に導いた河村勇輝・・・。キャンプに集まった24人はそうそうたる顔触れが並んだ。203センチは205センチに次ぐ2番目。200センチも3人いた。

 198センチの阿蓮はその体格ながらスピードが速く、フィジカルも抜群に強かった。ライバルとしのぎを削る中、「ボールを受けた時にもう少し踏ん張って、あと一歩リングに近付ければ自分のシュートチャンスも増すし、周囲も生かせる」と痛感。「学年の上下に関係なく自己主張し合っていた」と気持ちの強さも大切だと気付いた貴重な体験となった。

 城南高時代は西田監督(当時)にトランジション(攻守の切り替え)の意識をたたき込まれたが、天理大では「ディレー・オフェンス(遅攻法)」を体得した。シュートを打つまでの24秒をなるべく長く使い、確実に1本を決める。目まぐるしく攻守が切り替わる展開で消耗戦になるのを避けるチームの伝統戦術だ。これを習得したおかげで視野が広がり、精度の高いプレーが選択できるようになった。

 高校、大学で着実に進化し、このたび代表キャンプを経験して収穫と課題を得た。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、関西学生連盟の活動は5月6日まで中止となったが、「日の丸を付けて国際舞台に立ってみたい。そのためには今、できることを最大限やる」。徳島が生んだビッグマンは、成長という名の階段を上り続ける。