歩行シミュレーター「わた郎君」を体験する警察官(右)=県警本部

 県警は、歩行中の交通事故を防止するため、歩行シミュレーター「わた郎君」を高齢者向けの交通安全講習などで活用する。さまざまな状況の道路を歩いてもらい、危険を予測する力があるかどうかを判定する。

 マットの上を足踏みする機種と、頭にゴーグル型のディスプレーを装着する機種の2種類あり、ゴーグル型は周囲360度を見渡せる。どちらも体験中の画面をスクリーンに表示し大人数で学習できる。

 片側2車線の直線道路やカーブ付近の道路など計20種類の環境が体験可能。天候や時間帯、視野狭窄(きょうさく)などの設定は変更できる。

 体験後には、安全確認の回数や時間、目線の角度などを分析したデータが表示され、危険の予測ができていたかが分かる。

 交通企画課は「シミュレーターを体験して、身近なところに潜む危険に気付いてもらいたい」としている。シミュレーターは日本損害保険協会から贈られた。

 交通企画課によると、昨年、交通事故の死者数は41人(高齢者27人)で、そのうち16人(同14人)が歩行中の事故だった。