徳島県鳴門市消防署の男性署長(59)が、病気で退職する職員のために署内で集めた見舞金のうち数万円を着服したとして、市消防本部が近く署長を懲戒処分する方針を固めたことが15日、分かった。

 複数の関係者によると、1月に消防職員30人余りから1人3千円ずつ集めた見舞金を署長が預かり、後日退職する職員に渡した。3月中旬になって見舞金の一部しか渡っていなかったことが発覚。消防署が鳴門署に被害届を提出した後、着服された見舞金相当額と被害届の取り下げを求める文書が入った封筒が、署に届いた郵便物などの書類の束から見つかった。

 市消防本部が実施した内部調査に対して署長が着服の事実を認めたもよう。山下浩史消防長は「警察が捜査中なので詳細については話せない」としている。

 消防本部によると、署長は3月31日から出勤していない。徳島新聞の取材に対して署長は「ノーコメントです」と話している。

 県警は署長を任意聴取しており、業務上横領容疑を視野に捜査を進めている。