徳島駅で女子中学生2人の下半身を盗撮したとして、県迷惑行為防止条例違反罪で徳島簡裁に略式起訴されていた小林雄樹徳島市議(39)=同市昭和町3=が21日、議員辞職した。簡裁は同日、小林市議に罰金40万円の略式命令を出した。
小林市議は同日午前、同じ会派の議員を通じて宮内春雄議長に辞職願を提出し、許可された。理由は「一身上の都合」などとしている。
命令などによると、小林市議は5月18、19両日の午後5時半ごろ、徳島駅のコンコースで、座っていた県内の女子中学生のスカート内の太ももをスマートフォンで盗撮した。
弁護士によると、小林市議は命令を受け入れ、正式裁判の請求はしない考え。罰金はまだ納付していない。
小林市議は盗撮の疑いが浮上したことを受けて開いた6月26日の記者会見で「(撮影は)故意ではない」と釈明していた。
小林市議は21日、弁護士を通じ「故意ではなかったとの主張は今も変わらない。司法判断で不起訴にならなかったことは極めて遺憾であり残念。ただ、被害者はもちろん多くの方にご迷惑をお掛けし、心からおわび申し上げる」とのコメントを出した。
小林市議は2011年の市議選で初当選し、現在2期目だった。