手塚治虫のアニメに合わせて演奏するとくしま記念オーケストラと徳島少年少女合唱団=徳島市の徳島文理大むらさきホール

 「とくしま国民文化祭記念管弦楽団(とくしま記念オーケストラ)」の第6回定期演奏会が21日、徳島市の徳島文理大むらさきホールであった。漫画家の手塚治虫さんのアニメ映像に合わせた演奏などもあり、約910人が一流奏者の調べを堪能した。関係者が脱税容疑で告発されたことが表面化して以降初めての演奏会だった。

 文化功労者で世界的指揮者の秋山和慶さんがタクトを振り、プロ奏者67人が出演。手塚さんがムソルグスキーの組曲に影響を受けて描いたアニメ「展覧会の絵」(1966年)の映像に合わせ、オーケストラの演奏と徳島少年少女合唱団47人の歌声が響いた。

 このほか、モーツァルトの歌劇「魔笛」序曲など5曲を披露。昨年の徳島音楽コンクール受賞者の坂上諒さん(チェロ)と庄野文哉さん(尺八)も出演し、聴衆を魅了した。

 記念オケの演奏会は3度目という徳島市西須賀町の会社員三谷孝純さん(49)は「これまで同様に素晴らしかった」と評価。一方、脱税問題に関しては「残念なこと。お金の流れを明確にして開いてくれればもっと気持ちよく楽しめる」と話し、音楽行政の透明化を求めた。