国登録有形文化財に答申された大正館店舗兼主屋(上)=小松島市小松島町外開=、立川家住宅主屋(下)=三好市井川町辻(いずれも県教委提供)

 文化審議会は21日、小松島市小松島町外開の大正館店舗兼主屋など徳島県内の19件(8カ所)を国の登録有形文化財とするよう、松野博一文部科学相に答申した。歴史的景観をとどめている点などが評価された。登録されれば県内の国登録有形文化財は177件(73カ所)となる。

 19件は、大正館店舗兼主屋のほか▽立川家住宅主屋など4件(三好市井川町辻)▽島尾家住宅店舗兼主屋など2件(同)▽曽我部家住宅主屋および納屋など3件(同)▽三舩家住宅主屋など2件(同)▽山下家住宅主屋など5件(同)▽同家住宅別邸(同)▽向井家住宅主屋(同市井川町向坂)。

 大正館店舗兼主屋は1918年に建てられた旧商家で、木造2階建て。1階の出格子や2階窓の手すりなどに伝統的な町屋の特徴が見られる。2012年以降は、地元の一般社団法人CS阿波地域再生まちづくりが所有者から借り受け、カフェやまちの駅として活用している。

 三好市井川町の18件は、江戸末期から大正期にかけて建てられた民家や商家。外観に統一感は少ないが、一部の屋根にうだつが設けられるなど内外装に意匠が凝らされており、刻みたばこの生産・集積地として栄えた辻地区の繁栄ぶりを伝えている。