任期満了に伴う美馬市議選(定数18)が、15日投開票され、現職16人全員と新人2人が当選し、元職と新人各1人が涙をのんだ。定数を2削減して迎えた初めての選挙にもかかわらず、投票率は69・78%と、過去最低だった前回の2014年(77・89%)を大きく下回った。新議員の任期は23日から4年間。

 当選者の地区別の内訳は、脇町が現職6人、美馬町が現職4人と新人1人、穴吹町は現職6人、木屋平は新人1人。党派別では公明1人の他は無所属。

 トップ当選は原政義氏。従来の支持層を固め、他地区でも票を集めた。2位の武田喜善氏も地元脇町を中心に手堅さを見せた。林茂氏は公明支持層が支えた。立道美孝氏は木屋平以外でも票を集め、千票を超えた。

 現職3人のうち2人が引退し、1人は来年の県議選に転身するとして出馬しなかったことで、現職陣営に当選を楽観視する雰囲気が漂った。対立軸になるような目立った争点もなかったことから、終始低調な選挙戦となった。

 当日有権者数2万5436人(男1万1981人、女1万3455人)▽投票者数1万7748人(男8352人、女9396人)▽投票率69・78%(男69・71%、女69・83%)▽有効1万7582票▽無効165票▽持ち帰り1票。