新型コロナウイルスの感染増加に対応する政府の緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大されてから最初の週末となった18日、徳島県南部の観光施設などは利用客が減って閑散とした状態だった。各施設の担当者は近づく大型連休に備えた休業などの対応に追われながら、コロナ禍が早期に終息してにぎわいが戻ることを願った。

閑散とした道の駅駐車場。奥はホテルリビエラししくい

海陽町宍喰の道の駅「宍喰温泉」では、例年なら観光客の車であふれるはずの駐車場に数台が止まっているだけだった。隣接するホテル「リビエラししくい」を含め、集客は例年の3分の1ほどに落ち込んでいる。
 

 利用客が集中して感染が広がるのを防ぐため、かき入れ時のはずの大型連休中の4月25日~5月6日に道の駅は休業。ホテルは大浴場の提供を停止し、宿泊客には部屋のユニットバスを利用してもらう予定だ。
 

 ホテルの担当者は「3月から関西方面の宿泊客が減っていたが、緊急事態宣言拡大を受けて県外客はほとんどがキャンセルになった。終息は一体いつになるのか」と肩を落とした。 

サーファーの数もまばらだった

県内有数のサーフィンスポットで、毎年この時季は県内外から多くのサーファーが訪れてにぎわう牟岐町内妻の内妻海岸も、正午頃に海に入っていたのは普段の半分程度の10人ほどだった。
 

 海岸をよく訪れるという県内の男性は「去年までのようなにぎわいはいつ戻るのか」と話し、人影まばらな海に目をやった。

19日からの休館を知らせる看板が掲示された

 「たった今、19日からの休館が決まりました」。慌ただしく対応に当たるのは、美波町奥河内の日帰り入浴施設「薬王寺温泉 醫王(いおう)の湯」の担当者だ。緊急事態宣言を受け、この日の昼過ぎに休館を決めた。再開予定は5月6日。ただ、担当者は「現時点でいつから始めますとは明言できない。早く収束してくれることを願うだけです」と切実な様子で話した。