新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、徳島県内に36ある総合型地域スポーツクラブが、多くの活動の休止を余儀なくされている。県内の公立学校が休校となる5月6日ごろまで休むとしているケースが目立つものの、緊急事態宣言の拡大で事態は不透明さを増した。県民の体力づくりやスポーツ技能向上に向けた貴重な場となっているだけに、関係者の懸念は深まっている。

 県スポーツ振興財団の広域スポーツセンターによると、県内には22市町村に36の総合型地域スポーツクラブがある。子どもからお年寄りまで多くの人がバドミントンや卓球、バレーボール、車いすバスケなどの各種競技のほか、トレーニングジムでの体力づくりなどに取り組んでいる。

 鳴門市にあるNARUTO総合型スポーツクラブは約500人が利用。3月に学校が休校となって以来、会場にしてきた学校の体育館や集会所が使えなくなり、5月初めまでの間、一部の子ども向け講座を除いて休止している。月単位で集金している会費が4月分はなくなるため、運営への影響も避けられそうにない。

 クラブマネジャー(57)は「1人暮らしでクラブに出てくることが生きがいとなっていた高齢者もいる。どうしているだろう」と案じている。

 設立5周年を迎える阿波市のAWAにじいろクラブは、NPO法人になる手続きを進めるさなかに各種教室を休止することになった。新年度の利用登録ができていないため、昨年度約130人だった利用者が本年度はどのぐらいになるのかも分からず、今後の運営には不安が募る。

 クラブマネジャーで事務局長(65)は「通っていた子どもたちは運動不足になっているだろう。学校が始まっても、勉強の遅れを取り戻すために運動がおろそかになってしまわないか」と話す。

 海陽町の海陽愛あいクラブは窓を開け放し、消毒をこまめにするなどの対策を施して、トレーニングジムを4月上旬まで開いてきたが、11日からは閉鎖。教室は3月から休止している。事務局の担当者は「リハビリに通ってきた人もいた。他にリハビリできるような施設もないので心配」と声を落とした。