徳島県は21日、徳島健生病院(徳島市)に入院している70代男性と、徳島市在住の30代男性の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。県内での感染確認は5人となった。70代男性は兵庫県の自宅から自家用車で通院しており、19日から入院。中等症以上とみられる。院内感染の可能性は低いという。30代男性は3月中旬から3週間、仕事で神奈川県を訪れ、4月3日に自家用車で帰県した。感染経路は分かっておらず、現時点で立ち寄り先も確認できていない。

 県によると、70代男性には持病がある。14日に38・0度の発熱や頭痛、全身の倦怠感があり、15日に徳島健生病院を1人で受診。頭痛や倦怠感が改善せず、味覚障害が出たため19日に再び受診した。CT検査で肺炎が疑われたため入院。21日に県立保健製薬環境センターでPCR検査を行い、新型コロナ感染が確認された。

 男性はマスクを着けて通院し、県内では病院以外に立ち寄っていない。院内で接触したのは医師と看護師だけだった。医師らは防護服などを着用して診察。現時点で症状は出ておらず休診もしていないため、県は院内感染の可能性は低いとみている。

 一方、徳島市の30代男性は神奈川県から帰県後、12日まで自宅にいた。13日に全身の倦怠感や腰痛の症状が出始め、15日には吐き気や目まいに襲われた。17日は37・8度の発熱に加えて頭痛があった。この間、30代男性は車の中で電話を使って派遣業の仕事に従事。勤務中はマスクを着用していた。

 18日に味覚・嗅覚障害が出て、20日に帰国者・接触者相談センターに連絡。同日のPCR検査で陽性が確認された。現在、症状は落ち着いているものの、21日に県内の感染症指定医療機関に入院した。

 県は30代男性と同居する妻、未就学児の子ども2人、両親の計5人を濃厚接触者とみてPCR検査した結果、21日夜、全員が陰性と確認された。

 2人の感染確認を受け、県は新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開いた。会議後に会見した飯泉嘉門知事は「県をまたいだ移動を自粛してほしい。感染者やその関係者への差別や偏見が助長されないようお願いする」と呼び掛けた。