男性入院患者の新型コロナウイルス感染が確認された徳島健生病院は22日、職員が風評被害に遭っていると明らかにした。県は、十分な防護態勢を取って患者対応に当たっていたと強調し「病院に対する誹謗中傷はやめてほしい」と呼び掛けた。病院は報道機関の取材に直接応じておらず、県を通じて回答した。

 病院によると、職員の子どもが通う保育所や学童で預かりを拒否されたり、家族が働く職場で就労を拒否されたりするケースが相次いだ。他病院での専門治療が必要な入院患者が、受け入れを拒否される事例もあった。「発熱で来院した患者を適切に治療したにもかかわらず、根拠のないバッシングを受けている。職員一同、苦悩している」と訴えた。

 病院は入り口に感染者が出たことを知らせる張り紙を掲示。22日の業務は通常通り行った。利用者から感染に関する相談などはなかったという。定期的に通院している高齢女性は「まさか自分が通う病院で感染者が出るとは思わなかった。感染のリスクが身近にあるんだと感じた」と驚いた様子だった。