手作り料理を味わう海部寮生=海陽町大里の移住交流施設「いもちの家」

 海部高校(海陽町)の海部寮に通う生徒に栄養バランスの取れた料理を振る舞い、食生活を支援する地元NPO法人「あったかいよう」の取り組みが15日、同町大里の移住交流施設「いもちの家」で始まった。

 女性会員4人が、寮生20人分の昼食と26人分の夕食を手作りした。昼食はサラダずしなど3品、夕食は豚肉のすき焼き風煮など4品で、寮生はおいしそうに味わっていた。

 徳島市に実家がある富銅康司郞さん(17)=3年=は「野菜がたくさん入っていて、栄養のある食事ができてうれしい」と話した。

 同法人は活動を「海陽おばちゃんくの家ごはん」と名付け、土日曜と夏休みなどの長期休暇に食事を提供する。

 寮生は27人で県央部や県外出身者が多い。休日にはコンビニエンスストアで弁当を買うなどしていたため、食生活をサポートしようと同法人が高校に協力を申し出た。