農家レストランの開業準備を進める小泉さん(右)と大竹さん=美馬市穴吹町

 美馬市穴吹町口山の渕名地区の住民が、倉庫を改装して地元農家が栽培した野菜などを使った料理を提供する「農家レストラン」を28日にオープンさせる。同地区は近くに飲食店がなく、住民の不便解消を図るとともに人口減少や高齢化が進む地域の活性化を図る。

 レストランは、農業小泉靖雄さん(74)所有の倉庫(木造平屋)約100平方メートル。8人掛けのテーブルやカウンター3席のほか、座敷、テラスにもテーブル数台ずつを設ける。同地区は時折心地良い風が吹くことや、訪れた人が和むような里になってほしいとの願いから、店名は「風和里(ふわり)」と名付けた。

 開店時間はランチが午前11時半~午後2時半で、事前に予約すれば午後6~8時のディナーも対応する。火曜日定休。

 ランチのメニューは日替わり定食(650円)と風和里定食(1500円)の2種類。地元食材を使ったそば米雑炊や煮物といった郷土料理、家庭料理のほか、干し芋、イチジクのジェラートなどを提供する。食材は地区の農家から買い取り、地元の女性らが調理する。

 小泉さんや昨年3月に東京から妻の出身地の同地区へ移住した大竹一さん(66)が、市中心部から車で約20分離れている同地区に飲食店がないことに注目。昨秋に農家レストランの開業を決めた。

 知り合いの建設業者に依頼し、今年1月から倉庫の改装を始めた。約10台分の駐車場を整備したほか、レストランの周辺にツツジなどを植えて環境美化も図る。

 小泉さんと大竹さんは「快晴の日は淡路島まで見渡せるほど景観が良い。景色を楽しみながら、渕名ならではの食事を味わってほしい」と呼び掛けている。

 28~30日は、風和里定食と同内容の特別定食(千円)のみを提供する。問い合わせは風和里<電0883(56)0725>。