次亜塩素酸水を無料提供している宮﨑さん=徳島市のワールドプラスジム徳島あたけ店

 徳島市安宅3で整骨院とスポーツジムを営む宮﨑恵三さん(43)=南末広町=が、殺菌効果のある「次亜塩素酸水」を希望者に無料で提供している。新型コロナウイルスの影響でアルコール消毒液が不足する中、衛生管理に役立ててもらうのが目的。長崎県島原市出身の宮﨑さんは中学2年時に雲仙・普賢岳噴火災害に遭った経験があり「各地から受けた支援への恩返しがしたい」と話している。

 次亜塩素酸水は、スプレーや超音波式の加湿器などで噴霧するとウイルスや細菌を殺菌できる。水の保存効果は1週間で、目や口に入っても影響はない。経済産業省は手指には適用外としていた判断を修正し、一部で適用可能との見解を示している。

 医薬品登録販売者の資格を持つ宮﨑さんは、数年前に次亜塩素酸水の生成機を購入し、整骨院やジムで使ってきた。2月末に「消毒用アルコールがどこにもない」と利用者から聞き、提供を始めた。会員制交流サイト(SNS)で話題になり、児童生徒の保護者らから問い合わせが相次いでいる。

 宮﨑さんから次亜塩素酸水の提供を受けている徳島市津田本町3の公衆浴場「昭和湯」は、利用者が自由に持ち帰れるように専用ポリ容器を設置した。浴場の経営者新田啓二さん(47)は「加湿器を使って空間除菌ができるので安心感が得られる。お客さんにも好評」と話す。

 宮﨑さんは雲仙・普賢岳噴火災害で家を失ったが、全国からの義援金に支えられて数年後に生活を再建できた。「社会全体が混乱している今だからこそ、できることで地域の役に立ちたい」と力を込める。

 今後は老人ホームや保育園、スーパーでの無料提供を計画。近く完成する宣伝カーとPRソングを使って広報活動を行う。

 ジムでの提供は午前11時~午後8時半。容器持参で1人2リットルまで。問い合わせはワールドプラスジム徳島あたけ店<電0120(56)3510>。