マリンレジャーを楽しむ人の姿が多い海岸に並ぶ車のナンバーは大阪、神戸。広島など県外が目立つ=徳島市

 新型コロナウイルスの感染拡大で県境をまたぐ往来の自粛が求められる中、徳島県内の娯楽施設などでは県外ナンバーの車も目に付く。徳島は全国的にみて感染者数が少ないことも影響しているとみられ、「県内で感染者が爆発的に増える恐れがあるのでは」と不安視する県民は少なくない。

 緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大されて初めての週末となった18日、県北部のパチンコ店駐車場には神戸や香川、岡山、愛媛などの県外ナンバーの車が数十台止まっていた。

 兵庫県淡路市の無職男性(64)は普段から訪れていると言い、「徳島や淡路は感染者が少ないので今は大丈夫だと思っている。(感染者が)増えれば当然、自粛する」と淡々と話した。

 この日は徳島市の小松海岸の駐車場にも関西圏のナンバーを付けた車が次々と現れ、若者らがサーフィンなどのマリンスポーツを楽しんでいた。

 県危機管理政策課によると、7日に東京や大阪などを対象に発令された第1弾の宣言以降、「県外ナンバーの車を多く見掛ける。どうにかできないか」「県外からの車をシャットアウトしてほしい」などといった声が相次いでいるという。

 21日には県内5人目の感染者が確認され、緊張感が高まっている。県は県外ナンバー車の流入調査を行っており、飯泉嘉門知事は同日の記者会見で「親戚や友人を徳島に招かないようにしてほしい」と呼び掛けた。

 徳島市の女性(82)は「全国的に徳島の感染者は少ないけど、このままでは増えるのも時間の問題。県境で検問をするなどし、不要不急の用件の県外者に対しては徳島への立ち入りを強く制限してほしい」と訴える。