記者(サポーター見習い)にとって初めてのアウェー観戦となったFC岐阜戦は「FC岐阜ガールズフェス」と銘打ったイベントの日。スタジアムグルメに限定スイーツが登場したり、FC岐阜のチームカラーであるグリーンのアイメイクを無料でしてもらえたり、化粧品のサンプルがたくさんもらえたりと、あちらこちらで女性向けの催しが行われていました。
中でも記者(サポーター見習い)が気になったのは、FC岐阜の女性サポーター「ナガラジェンヌ」の座談会。女性の視点で、より多くの人がサッカー観戦やクラブを好きになるにはどうすればいいかを提案するもので、選手も加わって一緒に話し合うのだそう。スタジアム初心者の記者にとってもきっと参考になるはず、と思い、取材させてもらいました。
スタジアムの一室に続々と集まってきた女性サポーターの皆さん。赤ちゃん連れの人もいます。女性40人余りが4つに分かれ、それぞれのグループに選手が1人ずつ参加。お菓子を囲んで和気あいあいとトークが始まりました。
「ベビーカーを置いたり預かってもらえたりする場所があればありがたい。ある場合は分かりやすくアナウンスして」という観戦に関するもの、「グッズにベビー用品やネイルシール、アクセサリーも加えて」「かわいいマスコットグッズが充実したら女性はうれしい」といったグッズのリクエスト、「外国人選手が増えているので語学レッスンをしてほしい」と選手との交流を深める提案などがありました。「選手の顔のハンドクリームやリップクリームがあれば。化粧ポーチの中を選手グッズでいっぱいにしたい」という女性ならではの要望に、参加した選手がタジタジになる場面も。
FC岐阜では、女性にもサッカー観戦を楽しんでもらいたいと、2017シーズンから女性サポーター座談会を始め、昨年は2回開催。女性サポーターの愛称も募集し、「ナガラジェンヌ」に決めたそうです。
「公式インスタグラムを作って」という声を受けて2017年9月からスタートさせるなど、すでに座談会で出た提案を実現したものも多いと教えてもらいました。その一部を紹介すると…
「普段使いもできる、インスタ映えするようなおしゃれなグッズを」という意見から、さまざまなキャラクターとのコラボ商品を販売。「主力だけではなく全選手のグッズを」という要望に応えて、選手のど飴やボールペン、ミサンガ、リストバンドなどは、全選手分あるそうです。
また、「友達を誘っても緑の服がないから行けないと言われる」という声には、初めての人でも買いやすいビギナーズセット(3900円)を用意。内容は、①Tシャツ②タオルマフラー③ガチャガチャ④オリジナル袋の4点です。
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サッカーはよく分からないけどスタジアムに行ってみたい。行ってみたら楽しくて、もっとサッカーを知りたくなる。女性サポーターの多彩なアイデアは、記者(サポーター見習い)のようなスタジアム初心者の観戦を手助けしてくれそうです。徳島ヴォルティスにもたくさん女性サポーターがいるので、彼女たちの声を生かす機会が増えるとステキですね。
【おまけ】取材を終えて廊下に出たところで、FC岐阜のマスコット・ギッフィーさんと遭遇。カメラを向けると、立ち止まってポーズを取ってくれました。ありがとうございます!