県外からの来店を断るパチンコ店の看板=徳島市川内町の「ミリオン川内店」

 新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、生活必需品販売店以外の事業所に県外客の入店を断るよう飯泉嘉門知事が要請したことに対し、対象事業者は一定の理解を示しつつ、「全てをチェックするのは難しい」と戸惑いの声も聞かれた。休業要請を見合わせた知事の判断については、県民から厳しい意見があった。

 パチンコホールチェーン「ミリオン」を運営するノヴィル(徳島市)は、県内26店舗で17日から県外客の入店を断っている。県外ナンバーの車で訪れた来店者に社員が声掛けをしたり、駐車場出入り口に「県外からの来店お断り」との看板を置いたり。県外ナンバーの車に乗る県民には運転免許証などの提示を求め、車外から見える所に「確認済み」などと書いた紙を置いてもらっている。

 同社によると、入店禁止を巡ってトラブルなどは起きていないという。担当者は「休業要請が出ていないからこそ、可能な限りの対策を徹底していく」と力を込めた。

 上板町椎本の吉野川温泉は1週間ほど前から、県外客の「入場お断り」を伝える看板を設置。従業員が駐車場を見回り、細かく確認している。川原町枝専務(77)は「断るのは心苦しいが、仕方ない」と語った。

 県内で複数のラーメン店を経営する企業の担当者は「要請には協力したいと思うが、来店者全てを確認するのは現実的に難しい。同業他社との足並みもあり、(県外客の)確認方法など県に一律の指示を出してもらいたい」と求めた。

 四国では23日までに高知、香川、愛媛の3県が接客を伴う飲食店などを対象に休業要請を出している。徳島市の男性(69)は「休業要請は迷わず出すべきで、感染が拡大して医療現場が大変になってからでは手遅れだ。県民の危機感を高めるためにも、知事がもっと厳しい対応を取ってほしい」と話した。