大幅な減便で利用者の姿が消えた徳島阿波おどり空港のロビー=松茂町

臨時休業が始まり閑散とした吉野川ハイウェイオアシス=東みよし町足代

 新型コロナウイルスの感染が拡大する中で迎えたゴールデンウイーク初日の25日、徳島駅前や徳島阿波おどり空港には大きな荷物を抱えた帰省客らはほとんど見られず、ひっそりとした。外出や移動自粛の影響で、連休中の休業を決める動きも相次いでいる。

 ●徳島駅前     

 高速バス乗り場の待合所は、この日からの全便運休に伴い閉じられた。阪神方面からの降り場も到着する便はなく、乗客が消えた。客待ちをしていたタクシー運転手の男性は「もう3時間以上も動きがない。休んだほうがましだ」と嘆いた。

 アミコビルの一角にある大判焼き店。普段なら行列が絶えない人気店でも、この日は途切れ途切れ。感染防止のため5月3~6日の休業を決めた。女性店員は「常連客のために店を開けてきたけど、感染を広げてはいけないと判断した」と語った。

 ●徳島阿波おどり空港

 日本航空の東京線と福岡線、全日空の東京線が各1往復に減便され、東京線の利用は両社合わせて羽田発が35人、徳島発が55人にとどまった。福岡線は福岡発が5人、徳島発が4人。空港内は静まり返っていた。

 日本航空の空港カウンター業務を担うエアトラベル徳島の平岡要介執行役員空港部長(53)は「緊急事態宣言が全国に拡大された16日以降、旅行を取りやめる人が増えた。現在搭乗しているのは身内に不幸があったなど、どうしても現地に行かざるを得ない人だけ」。

 ●高速道路

 本州四国連絡高速道路と西日本高速道路によると、県内の高速道路での渋滞発生はなく、通行量は平日よりも少ないという。「連休初日の利用客は例年の10分の1以下」と言うのは、上板SA(上板町)の運営会社の担当者。上下線とも27日まで営業するものの28日以降は未定だ。

 吉野川SA(東みよし町)でも隣接する吉野川ハイウェイオアシスが25日から全館休業した影響もあり、車の出入りはまばらだった。

 ●徳島ラーメン店  

 観光客らで行列ができる徳島市の老舗ラーメン店では、昼食時でも空席が目立った。4月の客の入りは半分以下で、従業員や来店客の感染リスクを軽減するために、開業以来初めて連休期間の5月3~6日の休業を決めた。市外の支店は休業期間を前倒す方針。

 店主は「お客さんに迷惑を掛けられない。一刻も早い終息を望むばかり」と話した。