徳島県内最大級の大型ショッピングセンター・イオンモール徳島(徳島市南末広町)がグランドオープンしてから27日で3カ月を迎える。遠方からの来店客でにぎわう週末だけでなく、近隣住民の日常的な買い物に利用され、食品を中心に好調を維持している。一方、周辺の商圏では、客足や売り上げに影響が出ている。

 イオンモール徳島の総合スーパー・イオンスタイル徳島は、総菜や鮮魚などの食品がオープン当初から、見込みを上回る売り上げを続けている。担当者は「週末と、売り出し日の月・火曜日が特に多い」と話す。

 あおりを受けているのが、同じ大型商業施設として競合が予想されたそごう徳島店(同市寺島本町西)。イオンのオープン以降、入店客数の対前年割れが続き、食品の売り上げ減が目立つ。担当者は「化粧品や高額品、衣料品に影響はないが、地下食品売り場は厳しい状況だ」と話す。アミコビルを運営する徳島都市開発によると、そごう徳島店の4~6月の売り上げは対前年比で4%減という。

 規模や業態の違いからすみ分けが進むとみられた周辺の食品スーパーにも影響は出ている。特にイオンに近い渭東・沖洲、万代・昭和両地域は、24時間営業の「ハローズ」などのスーパーやディスカウントストアの出店も相次ぎ激戦地区となっている。

 とくしま生協が運営するコープ住吉(同市住吉5)は土・日を中心に売り上げが若干減った。担当者は「イオンだけでなく、周辺に出店が多く、去年とは環境ががらりと変わった。各店がいろんな特売を行い、競争が激しい」と話す。

 酒類・食料品販売のリカオー末広店(同市末広1)は5、6月の売り上げが前年同月比で2割程度減った。担当者は「イオンの影響は薄らいできている」とするものの、6月1日の改正酒税法施行に伴う一部商品の値上げもあって、7月も2割減が続きそうだという。

 イオンの周辺地域で末広、住吉、福島の3店舗を展開していたキョーエイは、イオンから約1キロと最も近い末広店を6月末に閉店し、2店舗体制にした。残り2店舗の状況について、担当者は「影響が全くないわけでないが思っていたほどではない」と冷静に受け止めている。

 一方、イオンに隣接するがんばりや本店(南末広町)は「週末にイオンの渋滞の影響はあるが、イオンから流れてくる客も少なくない。売り上げの減少は1割に満たない程度」としている。

 東京商工リサーチ徳島支店は周辺小売店の売り上げへの影響について「イオンオープン当初の一時的なもの」と指摘。「ただ人手不足の傾向が強まっており、人件費のアップなどで経営への負担が増す状況は続くだろう」とみる。