ヴォルティスの公式戦再開に備え、土壌の水分量測定や芝刈りをするスタッフ=鳴門ポカリスエットスタジアム

 新型コロナウイルスの感染拡大でJリーグの公式戦中断が続く中、J2徳島ヴォルティスのホームゲーム会場となる鳴門ポカリスエットスタジアムではピッチの入念な手入れが続いている。管理する県スポーツ振興財団のスタッフが、いつリーグが再開してもいいよう芝刈りや水やりを定期的に行っているほか、再開後に予想される過密日程に備え、土壌管理にも細心の注意を払っている。

 徳島が開幕戦を飾った2月23日の東京V戦後、同スタジアムでの試合は行われていない。使用されないまま芝が伸びてしまうとボールが走らず、選手も足を取られやすいなどプレーに悪影響を及ぼす恐れがある。

 財団スタッフ8人は、ロドリゲス監督が掲げる「パスサッカー」の効果を生かせるよう、一般的なスタジアムに比べ1センチほど短い1・5~2センチの長さに芝を刈りそろえてきた。リーグ中断中も、3~7日の間隔で専用機を使って芝を刈っているほか、シーズン中と変わらず土壌の水分量測定も欠かさない。

 最短で6月中旬にリーグ戦が再開できても2カ月分の遅れを取り戻すため、週2試合の厳しい日程が続くのは確実。財団は使用頻度が高く、芝が傷みやすくなるのを想定し、22日には地中15センチほどの深さにある芝の根に水が行き届き丈夫になるよう、水分を浸透しやすくする専用剤を初めてピッチにまいた。水分量の測定状況を見ながら追加散布も行う。

 同スタジアムは、2019シーズンのJリーグ全54スタジアムで2番目の高評価を得た。ヴォルティスの岸田一宏社長は「中断中もきめ細やかな芝のケアをしてくれてありがたい。再開すれば間違いなくいいプレーができる」とスタッフに感謝。財団の菅村貴彦主任は「選手が最高のパフォーマンスを発揮できる舞台を提供したい」と話している。