徳島伝統の阿波しじら織の製造・加工を行っている「長尾織布」(徳島市国府町)は阿波しじら織独特のおしゃれな色使いや付け心地の良さを生かした「阿波しじらの洗えるマスク」(880円)を4月中旬からインターネットや小売店で販売している。新型コロナウイルスの感染拡大に伴うマスク需要の高まりを受け、阿波しじらの良さを知ってもらうことが狙い。

 マスクはしじら織の特徴である表面の凹凸(シボ)が抜群の肌触りを生み出しており、蒸し暑くなるこれからの時季も快適に着けられる。立体縫製で生地は全て綿で、裏側にはさらし生地が縫い付けられており、手洗いすれば長期間使える。ゴムの長さを調節できるため、年齢や性別に関係なく着けられる。ネット販売分は、柄がチェックやストライプ、紺無地など5種類で、サイズはMとLの2種類がある。

 

 長尾伊太郎社長が、自社製品を使って社会に貢献するとともに、阿波しじら織の魅力をPRしようとマスク生産を思い付いた。紙製マスクの品薄で布製マスクが再評価され、紙製にはないファッション性を求める人が増える中で、阿波しじら織の個性的なデザインと着け心地の良さが評価されており、発売直後から注文が殺到して売り切れが続出している。

 長尾織布は、染色から機織り、加工までを一貫生産している全国でも珍しい生地メーカーの一つで、一つ一つ丁寧に作られた商品は丈夫で細部に至るまで美しい仕上がりとなっている。長尾社長は「この機会にぜひ阿波しじら織のマスクを手に取って、地場産業の魅力に触れてほしい」と語った。

販売先 「きもの婦久や」、楽天市場:https://item.rakuten.co.jp/shijira-aizome/10000060/より ※注文が殺到しているため、購入には期間を要する場合がある。