地形や森の樹木をそのまま生かしたフランス発祥の自然共生型アスレチック施設「フォレストアドベンチャー・祖谷」が29日、三好市西祖谷山村尾井ノ内にオープンする。滑車付きのハーネス(安全ベルト)を着けてワイヤを滑る「ジップスライド」など29種類の遊具を楽しめる。自然共生型アスレチック施設は四国で初めて。
三好市のラフティングツアー運営会社ゴーゴーアドベンチャーが4500万円かけ、西祖谷山村の祖谷ふれあい公園近くの山林約1ヘクタールに整備した。
ジップスライドは祖谷川をまたぐ長さ365メートルと342メートルの2本があり、祖谷川の高さ60~70メートルに張られたワイヤを時速最大20キロで往復する。
森の木々の間にも高低差を付けたロープやはしご、短距離のジップスライドなどの遊具を設けた。施設全体は約2時間で回れるという。
施設の開設期間は3月~12月中旬。利用できるのは小学校4年生以上または身長140センチ以上。利用料は3千円(18歳以上は4千円)。
ゴーゴーアドベンチャーは、周辺のラフティング業者が増える中で、独自性を打ち出そうと、同様の施設を全国20カ所以上で展開するパシフィックネットワーク(東京)と商標利用契約を結んだ。
馬場秀司社長は「自然の中で非日常体験を味わえる。ラフティングツアーとのセット料金などを設定して相乗効果も図りたい」と話している。