三好市が「徳島県内在住者です」との画像を掲載し、公開していたホームページ。画像は28日に削除した

 新型コロナウイルスの感染拡大で県外ナンバー車への差別的行為が県内で問題になる中、県外ナンバー車を所有する市民向けに三好市が27日にホームページ(HP)で公開した「徳島県内在住者です」とアピールする車両設置用の画像を巡って、「差別につながる」などの批判が会員制交流サイト(SNS)で相次いでいる。一方、市は不特定多数が取得できる状況は問題だとして28日、HPから画像を削除した。

 市はHPとSNSの公式アカウントで画像を公開。ツイッターには「市内で県外ナンバー車への嫌がらせが発生しているようです。これらはあってはならない行為ですので冷静な対応をお願いします」などの文と画像を投稿した。

 これを受け、ツイッター上では「差別的行為を助長する」「これだと本物の県外人に嫌がらせするのは問題ないことになる」などと市の対応を非難する返信やリツイート(転載)が相次いだ。28日には市役所への電話やメールによる同様の批判が5件あった。

 県外ナンバー車に乗る住民からは「嫌がらせを受ける不安が和らいだ」と評価する声が上がった。市内の60代女性は27日に画像の印刷物を取得し、ダッシュボードに置いた。女性は「近所の人など周囲に要らぬ心配を掛けてしまうのではないかという懸念があった」と話した。

 市は画像が県外から訪れる人に悪用される恐れがあるとして、HPの画像とSNSの投稿を削除した。希望者には市役所と各支所で配る。画像を作成した市秘書人事課は「市民の不安解消を優先した対応で、区別や差別をする意図は全くない」としている。