1年時のインターハイ男子団体2回戦、滝川二戦のシングルスで勝利した前島主将=2018年8月4日、愛知県豊田市総合体育館

 「僕の人生においてこんな悲しい出来事は初めて」。新型コロナウイルスの影響で夏の全国高校総合体育大会(インターハイ)の中止が決まったことについて、徳島新聞がLINE(ライン)の公式アカウント「部活と私」で高校生の声を募ったところ、城南高卓球部の前島新太(まえじま・あらた)主将(17)=3年=が切実な思いを寄せた。「集大成の夏」に向け、努力を重ねてきた前島主将。県総体だけでも開催されると信じ、チームメートに「みんなで力を合わせて頑張れる日が来るから、諦めずに頑張ろう」とメッセージを送った。

 前島主将は1、2年時に連続でインターハイに出場。最終学年の今年も出場し、一つでも多く勝つことを目指してきた。最大の目標としてきた場がなくなり、「モチベーションを保つのが厳しい状態。喪失感が半端なく大きい」とつづった。

 県総体では1、2年時に団体と個人ダブルスで優勝、シングルスは連続で2位だった。このため、今夏の県総体はシングルスを含めた3冠が目標だ。「県総体がなくなると、このまま引退になる。今までの努力を発揮するところがなく、気持ちの整理がつかない」

 「感染を防ぎ、命を守らなければならない」とインターハイ中止の判断に理解を示しながら、県総体開催を信じて自主トレーニングに励んでいる。「キャプテンとして、チームのみんなが笑顔になれるようにいい結果を残したい。集大成として精いっぱい全力で試合したい」と力を込めた。

 徳島新聞は電話でも思いを聞いた。前島主将は「県総体を開催してほしいという思いを伝えたかった」と投稿の動機を語った上で、部活に打ち込む県内の高校生に「まだ終わっていないので、諦めずに練習を頑張ってほしい」とエールを送った。